仲介手数料はステーブルコイン(USDC・JPYC)で払える? 円への換算と注意点

加藤プロパティマネジメントでは、仲介手数料のお支払いに USDC(Solana・Ethereum・Arbitrum)と JPYC(Ethereum)を選べます。対象は仲介手数料だけで、物件の代金や家賃は対象外です。円での報酬額をどのレートで換算するか、送金手数料の負担、本人確認、100万円を超える場合の扱いを、Q&A 形式でまとめます。

Read this article in English

当社では、仲介手数料のお支払いに、銀行振込に加えて USDC と JPYC をお選びいただけます。海外にお住まいの方やドル資産をお持ちの方に、海外送金より手軽な方法を用意したいと考えて始めました。

ステーブルコインで払えるのは、当社にお支払いいただく仲介手数料だけです。この記事では、どの通貨・どのチェーンで払えるのか、円とどう換算するのか、何に気をつけるのかを順に説明します。

仲介手数料はステーブルコインで払えるのか?

払えます。USDC(Solana・Ethereum・Arbitrum)と JPYC(Ethereum)をお選びいただけます。 報酬額はあくまで円で定め、ステーブルコインはお支払い方法の一つという扱いです。

通貨 チェーン 向いている方
USDC(米ドル建て) Solana / Ethereum / Arbitrum 海外にお住まいの方、ドル資産をお持ちの方
JPYC(日本円建て) Ethereum 円建てのステーブルコインをお持ちの方

ステーブルコインは、米ドルや日本円と1対1で価値が連動するように発行されるデジタル通貨です。ビットコインのように価格が大きく動くことは想定されていませんが、暗号資産と同じくブロックチェーン上で送金できます。

当社の仲介手数料は、当社サイト・LINE・ご紹介から新規にご相談いただいた場合、法定上限の半額です(賃貸は家賃の0.5ヶ月分+税、売買は成約価格の1.5%+3万円・税別)。お支払い方法がステーブルコインでも、この料金は変わりません。

※当社サイト・LINE・ご紹介から新規にご相談いただいた場合の料金です。当社が売主様・貸主様からお預かりして広告掲載している物件のご購入・ご入居は、各広告に表示する条件となります。

物件の代金や家賃もステーブルコインで払えるのか?

払えません。対象は、当社にお支払いいただく仲介手数料だけです。

物件の売買代金は買主様から売主様へ、家賃や敷金は借主様から貸主様・管理会社へお支払いいただくもので、当社が受け取るお金ではありません。どの方法で払えるかは、売主様・貸主様の方針によります。ほとんどの場合は、銀行振込などの円でのお支払いになります。

USDC で払う場合、円とのレートはどう決まるのか?

請求書の発行日に、みずほ銀行が公表する米ドルの対顧客電信仲値(TTM)で換算します。 1 USDC は1米ドルとみなします。

計算は次のとおりです。

お支払いいただく USDC = 円の報酬額(税込)÷ 請求書の発行日の TTM (小数点以下第2位で切り上げ)

たとえば家賃15万円のお部屋の場合、仲介手数料は82,500円(税込)です。TTM が1ドル=150円なら、82,500 ÷ 150 = 550.00 USDC になります。

お支払いの流れは次のとおりです。

  1. お支払い方法と時期の決定:内見やお申し込みの際に、お支払いに使う通貨・チェーンと、お支払いの時期を決めます
  2. 請求書の送付:決めた時期に合わせて、その日の TTM の公表後(通常は午前中)に、USDC の額を記載した請求書をお送りします
  3. 送金:請求書の発行から3営業日以内に送金してください。期限を過ぎた場合は、請求書をあらためて発行し、その日のレートで計算し直します

ステーブルコインで仲介手数料を払う流れ。1 お支払い方法の決定(内見やお申し込みの際に)、2 請求書の送付(発行日のみずほ銀行TTMでUSDCに換算)、3 テスト送金(1〜10 USDC程度)、4 着金の確認、5 残りの送金(請求書の発行から3営業日以内)。換算の例は、家賃15万円の賃貸で仲介手数料82,500円(税込)÷ TTM 150円 = 550.00 USDC。送金手数料はお客様のご負担で、不足は追加、超過は返金。

レートを決める日と送金する日を近づけているのは、その間にドル円が大きく動いて、お支払いいただく額の円での価値が報酬額からずれないようにするためです。

TTM は、銀行が外貨を売るときのレート(TTS)と買うときのレート(TTB)の中間の値です。どちらかに有利にならないよう、このレートを基準にしています。

売買で支払いを2回に分ける場合はどうなるのか?

回ごとに、それぞれの請求書の発行日のレートで計算します。 円での報酬の総額は、媒介契約書に記載したとおりで変わりません。

売買の仲介手数料は、売買契約のときに半分、決済(お引き渡し)のときに残りの半分をお支払いいただくのが一般的です。たとえば7,000万円の住まいの場合、仲介手数料は1,188,000円(税込)で、1回あたり594,000円です。

円の額(税込) TTM(例) お支払いいただく USDC
売買契約時 594,000円 150円 3,960.00 USDC
決済時 594,000円 145円 4,096.56 USDC

上の表のレートは説明のための例です。レートが動けば、2回目にお支払いいただく USDC の額も変わります。

契約が解除になった場合、仲介手数料はどう返金されるのか?

お受け取りしたのと同じ数量の USDC(JPYC の場合は同じ数量の JPYC)を、送金元のアドレスにお返しします。

住宅ローンの審査が通らずに売買契約が解除になった場合など、媒介契約書の定めにより仲介手数料をお返しすることがあります。そのときは、円に換算し直さず、お支払いいただいたときと同じ数量でお返しします。

お支払い時 返金時
USDC の数量 3,960.00 USDC 3,960.00 USDC
TTM(例) 150円 140円
円での価値 594,000円 554,400円

このように、お支払い時からドル円が動いていれば、返金される USDC の円での価値は変わります。お支払いいただいた USDC が、そのまま戻ってくるとお考えください。

送金手数料(ガス代)は誰が負担するのか?

お客様のご負担です。 銀行の海外送金で、送る側が送金手数料を負担するのと同じ考え方です。

  • 当社に届いた額が請求額に足りない場合:不足分を追加でお支払いいただきます
  • 多く届いた場合:超過分をお返しします

Solana と Arbitrum は送金手数料が安く、着金も速いのが特徴です。Ethereum は対応している取引所やウォレットが多い一方、混み具合によって手数料が高くなることがあります。

送金するときに気をつけることは?

請求書に記載したチェーンとアドレスに、記載した通貨を送ってください。 チェーンを間違えると、資金を取り戻せないことがあります。

  • Ethereum 系のチェーンは、Ethereum メインネットと Arbitrum(Arbitrum One)だけです:Base・Optimism・Polygon など、Ethereum と同じ形式のアドレスを使うほかのチェーンからの送金には対応していません。JPYC は Ethereum メインネットだけです
  • アドレスは請求書から毎回コピーしてください:送金履歴からのコピーは避けてください。よく似たアドレスから少額を送りつけ、履歴からのコピーミスを誘う詐欺があります
  • 当社の受け取りアドレスは、請求書でだけお知らせします:メールや SNS で別のアドレスを案内されても、送金しないでください

テスト送金は必要か?

原則として、先に少額のテスト送金をお願いしています。 チェーンやアドレスの間違いを、少額のうちに見つけるためです。

  1. テスト送金:請求書のアドレスに、1〜10 USDC(JPYC の場合は数百円分)程度を送ってください
  2. 着金の確認:当社で着金を確認し、届いた額と送金元のアドレスをご連絡します
  3. 残りの送金:ご連絡を受けてから、残りの額を同じアドレスから送ってください

テスト送金の分は、お支払い額の一部として差し引きます。テスト送金の送金手数料も、お客様のご負担です。残りの送金も、請求書の期限内にお願いします。

本人確認はどう行うのか?

送金元のアドレスを事前にお知らせいただき、ご本人のものであることを確認します。 ご本人以外からの送金はお受けできません。

  1. 送金元アドレスのお知らせ:お支払いに使うアドレスを、事前に書面でお知らせいただきます
  2. アドレスの確認:取引所のご本人名義口座から送る場合は、その口座の情報を確認します。ご自身で管理しているウォレットから送る場合は、当社が指定した文言にウォレットで署名していただくなどの方法で、ご本人のアドレスであることを確認します
  3. 送金:お知らせいただいたアドレスから送金していただきます。テスト送金の段階で、お知らせいただいたアドレスから届いたことを確認します

売買の仲介では、お支払い方法にかかわらず、法令にもとづいてお客様の本人確認(氏名・住所・生年月日、取引の目的、ご職業など)を行います。本人確認書類のご提出も、オンラインで進めます。

100万円を超える場合はどうなるのか?

USDC の場合は、1回でお支払いいただけます。JPYC の場合は、事前にご相談ください。

JPYC は、発行(円から JPYC への交換)と償還(JPYC から円への交換)が、1回100万円までとされています。仲介手数料が100万円を超える場合、お客様が JPYC を用意するのに手間がかかることがあります。売買で支払いを2回に分ける場合は、1回あたりの額が100万円以下になることも多いので、あわせてご相談ください。

USDT やビットコインでも払えるのか?

払えません。お受けしているのは USDC と JPYC だけです。

USDT は利用者の多いステーブルコインですが、国内の登録業者ではほとんど取り扱われていません。当社で受け取った後に円に換える手段が限られるため、対象にしていません。ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産は、価格の変動が大きいため対象外です。

依頼するときは、何を伝えればよいか?

最初のご相談は、ふだんどおりフォームか LINE でお送りください。 「仲介手数料をステーブルコインで払いたい」と書き添えていただければ十分です。

使う通貨・チェーンやお支払いの時期などの細かいことは、内見やお申し込みの際に決めます。決めた内容(お支払い方法・換算レート・送金手数料の扱い)は、媒介契約書に特約として明記します。目的ごとの流れと料金は、賃貸を借りたい方へ・住まいを買いたい方へ・住まいを売りたい方へのページでご案内しています。来店不要の手続きの流れは、来店不要で賃貸・売買の契約はどう進む?の記事で説明しています。

参考:ステーブルコイン(電子決済手段)の取り扱いは、資金決済法などの改正が続いている分野です。本記事は2026年10月時点の当社の運用を説明したもので、内容は変わることがあります。ステーブルコインでのお支払いがお客様の税金にどう影響するかは、お客様ご自身の税理士にご確認ください。本記事の金額とレートは説明のための例です。

この記事のよくある質問

当社では、仲介手数料のお支払いに USDC(Solana・Ethereum・Arbitrum)と JPYC(Ethereum)をお選びいただけます。報酬額は円で定め、ステーブルコインはお支払い方法の一つという扱いです。物件の売買代金・家賃・敷金などは対象外です。

請求書の発行日に、みずほ銀行が公表する米ドルの対顧客電信仲値(TTM)で換算します。1 USDC は1米ドルとみなし、円の報酬額をこのレートで割った額(小数点以下第2位で切り上げ)をご請求します。お支払いの時期は内見やお申し込みの際に決め、送金は請求書の発行から3営業日以内にお願いしています。

原則として、先に1〜10 USDC 程度をテスト送金していただいています。当社が着金と送金元のアドレスを確認してご連絡した後に、残りを送っていただきます。テスト送金の分は、お支払い額の一部として差し引きます。

媒介契約書の定めにより仲介手数料をお返しする場合は、お受け取りしたのと同じ数量の USDC を、送金元のアドレスにお返しします。円に換算した額ではないため、お支払い時からドル円が動いていれば、円での価値は変わります。

お客様のご負担です。当社に届いた額が請求額に足りない場合は不足分を追加でお支払いいただき、多く届いた場合は超過分をお返しします。

いいえ。現在お受けしているのは USDC と JPYC だけです。USDT は国内の登録業者でほとんど取り扱われておらず、当社で円に換える手段が限られるため、対象にしていません。

お支払いいただけます。お客様ご本人名義の取引所口座またはウォレットから送金してください。送金元のアドレスは事前にお知らせいただき、ご本人のものであることを確認します。ご家族など、ご本人以外からの送金はお受けできません。

← 記事一覧へ